ドラマ『天狗の台所』沁みました

ネトフリで視聴。

いろいろと心に沁みました。

天狗の末裔でNYで暮らす14歳の弟オンが、同じく天狗の末裔で隠遁生活をする兄のもとで、

日本の豊かな自然や食生活を学びながら癒され成長していく物語。

今名前をよく見かける塩野瑛久さんを検索していて行き当たったドラマ。

塩野さんは、天狗の兄と幼馴染の天狗。

精神的に兄弟を助けたり逆に助けられたりしてる役(塩野さんって色気がある方だなあ)。

事前に情報を持っていなかったので、始めは料理のドラマかと思ったくらい、材料を切ったり

用意するところから出来上がりまで食欲をそそるような絵の連続で。

自ら育てた野菜を使いながら、和食からフレンチ等の洋食、中華、デザートまで何でも手作り。

毎年梅仕事もやっている。

住まいは煙の匂いがずっと漂っているような古民家で、昔行ってた父の実家を思い出して懐かしかった。

マッチで点火する形式のガスコンロ、天狗の先代から使っている古いオーブン、竹で編んだざるなど、昔ながらの調理道具も並んでいる。

オーブンが壊れたら新しく買い替えるのではなく庭に竈門を作ったり。

プラごみはほとんど出ないのではと思えるような丁寧な生活で。

とてもマネできないけど、見ていると癒されて深い呼吸ができるような気になる。

オンが少年から大人になっていく様子がとてもみずみずしかった。

兄は言葉数は少ないけれど美味しい料理を作ることで、弟のオンを励まし見守っている。

美味しいものを作って食べさせるってとても説得力のある行為なのかもしれません。

”親は子どもに対して良かれと思ってあれこれ言いたくなるけれど、

子どもは親の見えない場所での経験から様々なことを学び感じていて、

いつの間にか成長している瞬間があるな”ということを、いくつかのシーンから思い出しました。

自立して生きていくためには自分で食事を整えられることがやはり大切だとも思ったし。

天狗が人間の中で違和感なく協力しながら生きている世界観も良くて。

続編を希望しています。