たまには回り道も悪くないと思える

書道を始めて4年目に突入。
雅号も決めてまた新たな気持ちで書いています。
書道を始めた当初は、お稽古を始めたのも年齢的に遅かったわけだし、
1日も早く昇級・昇段したいという気持ちが強くて、
必要以上に練習を頑張っていました。
でもある時点から、少しここで足踏みしないといけないような場所に
たどり着いた感じがあり、その場所で少し留まり、じっくり取り組まないといけないんだ、
という感覚になってきました。
まっすぐで平坦な道だと思っていたけれど、実は回り道をしないと通れない場所や、
景色を楽しめるスポットもある道だった、という感じ。
何かを習得したり、技術を磨いたりするという行為には付き物の感覚なのかも
しれないけれど。
今”タイバ”という言葉が溢れるくらい忙しい時代で、貴重な時間をなるべく無駄に
したくないという気持ちがあるわけですが。
たまには直線の道じゃなく、回り道してみるのも意義があるんじゃないかと思っています。
散歩で遠回りしていつもと違う道を通ると、新しい発見があったり、頭に閃くことがあって
仕事などのアイディアが生まれたりすることもあるわけで、
自分を深める時間になるのではないかと思います。
書道も練習に励むのは当然のこととして、美術館や博物館で書家の(遺した)作品を見たり、
その書が書かれた状況や時代背景を知ることも大事だし、筆や墨、紙などの道具の知識も
大切だし、そういうことを吸収しながら自分の書に生かしていくということが
上達には欠かせないと感じています。
周辺の知識を溜め込みながら、ゆったりと構える部分が必要なのだと最近は思います。